
※2020年10月15日加筆しました。
Mat!ついに開始した離乳食
こんにちは、Usa(@swedenjoho)です。
間が空きましたが、今回も育児関連の話になります。筆者が今でも試行錯誤中であるスウェーデンの赤ちゃんたちが食べている離乳食(Mat :食事)についてご紹介していきます。
うちの子が食べている離乳食中心の話になりますので、まだまだ離乳食初期・中期の話ですが参考になれば幸いです。
えっ?ほうれん草はNGフード?
スウェーデンの離乳食は生後4ヶ月から開始できます。
始めると言っても最初は子供用に何か作るのではなく、大人が食べている食事を舐めさせるだけです。
大人の食事風景を食べたそうに眺めていたら、食材・調味料・香辛料などは気にせず、いま食べている食事の中からペースト状のものを指やスプーンで少しすくって、舐めたそうであればちょっと口に入れてあげます。
これにより赤ちゃんは食べ物の“味”を練習していくのだそうです。
さらに大人の食事風景に興味が出てきた子はオートミール粥(Havregröt*ハーヴレ・グロット)から離乳食を本格的に始めます。
うちでは、義父が「最初はバナナを潰したのをあげるんだよ」としきりに言ってたので、生後5ヶ月になった丁度その日に一日一回バナナ小さじ1からスタートしました。
いよいよ“食べる”練習開始です!
(余談ですが、検診で夜中起きやすくなったことを相談したところ、『寝る前にオートミール粥食べさせてみてもいいわよ』と言われましたが生後5ヶ月まで待ちました。)
果物は火を通さなくても良いので、生のバナナをペースト状にしたのをあげてみました。とても不思議そうな顔をしていましたね。数口食べて泣き出してしまいました。
徐々に食べることに慣れて来たので、我が家では市販のオートミール粥もあげてみることにしました。
スウェーデンで売られている子供用のオートミール粥は、お湯で溶かすだけで食べることができ、生後4ヶ月からのオートミール粥(下記写真)、その後は6ヶ月、8ヶ月、1歳、1歳半から2歳から、3歳から6歳までと月齢・年齢ごとの商品が売られています。
基本のオートミール粥以外には
✩Fruktgröt(フルーツ入り粥)
✩トウモロコシで出来たMjölkfrigröt(ミルクなし粥)、
✩Fullkornsgröt(全粒粉のお粥)
などがあります。
我が家の離乳食メインはSemper社のHavregrötをそのままか、フルーツや野菜を足してあげています。
上記写真はとある日のブロッコリーとラズベリーを混ぜたものです。こちらは完全自己流です。お粥と混ぜずにピュレを上に載せるだけの時もあります。
離乳食初期の頃はこの他に、バナナや人参のペースト、りんご、ジャガイモ、茄子、魚は冷凍で買ったRödspätta(カレイ)を家にあった出汁で柔らかく煮て小さじ1から与えてました。
日本の離乳食を見ると、可愛い小鉢にそれぞれ盛ってますよね。私はワンプレートが好みです(面倒なことは嫌いな性格なので)。
子供用の器もいずれは購入予定ではいますが、まだ買っていないので家にある食器を使っています。
オーツ麦のお粥は家庭で手作りもでき、その場合には菜種油やオリーブオイルを1食分に小さじ1ほど混ぜると良いそうです。
子供は大人よりエネルギー摂取が必要なのだとか。その他の自家製の離乳食にも1食分小さじ1の油を加えます。
さて、この手軽に作れるオートミール粥なんですが、一体最初は何グラム子供に与えれば良いのか非常に迷いました。
義理姉に相談しても
「40gで試してみて、もっと食べたいならあげればいい」
と言うなんとも適当なアドバイスを貰い、さらに混乱しました。
オートミール粥の箱の後ろの作り方には
『試食:約87g(1 Smakportion)、食事スプーン3と2分の1、水70ml』
と書かれています。箱にはスウェーデン語、フィンランド語、ノルウェー語で書かれています。
お試し用の量でも約87gとあるので「さすがにこれは多いのでは!?」と迷ったわけです。
「一食130g」と書かれてはいますが、スウェーデンの離乳食も
最初は小さじ1からスタート
数日は少量で様子を見てもっと食べたそうであれば40g
さらに食べることができる子は生後6ヶ月で一食分食べる子もいるみたいです。
我が家も初回は25g(大さじ1+お湯20ml)で始めて徐々にグラム数を増やして行き、一食分食べるようになったのは生後8ヶ月ぐらいの頃ですね。今でも食べむらがあるので、食べない時は50gも食べない回もあります。
日本と同じようにペーストから徐々に固形のものに替えていくところはスウェーデンでも同じですが、量に関しては“食べたいだけあげればいい”的なところがあるように感じます。
上限はおそらく一食130gなんだと思います。お出かけ用のパックに入っているお粥や果物ピュレも90g〜120gの商品が多いです。
毎日悩み続けた末、離乳食開始数ヶ月は食べる練習がメインなので、量は気にしないことにしました。
ところで、離乳食最初の野菜は栄養を考えてほうれん草をあげていたんですが、スウェーデンの離乳食を調べているとこんな記事が!
ハチミツは乳幼児に与えてはいけないことは有名な話だと思いますが、スウェーデンの離乳食の“与えてはいけない食べ物リスト”に蜂蜜と並んでほうれん草も書かれていました!!
日本では離乳食初期にあげられる定番中の定番のお野菜なのに??
調べてみると、赤ちゃんがほうれん草を食べるとブルーベビー症候群(別名:乳児メトヘモグロビン血症)と言う症状が出る場合があるのだそうです。
ほうれん草等の野菜には硝酸態窒素が多く含まれているため、ほうれん草を食べて体内の酸素が減り、肌が青くなるチアノーゼの症状が出る場合があり、中には窒息して亡くなる赤ちゃんもいるので、スウェーデンでは1歳までほうれん草は与えないのだそうです。
基本的には茹でてしまえば問題ないみたいですが、離乳食のほうれん草は一旦中止しました。オートミール粥に混ぜると美味しかったんですけどね!
スウェーデンのBF(ベビーフード)
離乳食も進み我が子も活発になってきた頃、手作りの離乳食もいいですが、食べる量も増えてきたし色んな食材を調理するにも手間がかかるので、ベビーフードも少しずつお試ししていきました。
最初は野菜・果物系のベビーフードをあげてましたが、離乳食がワンパターン化してしまったので料理系も1回大さじ1程からあげてみました。
スウェーデンには生後6ヶ月から食べられるビーフストロガノフのベビーフードもあります!こちらは塩味はないんですが、スパイスが入っていて味がしっかりしてるからかうちの子はちょっと食は進まないみたいです。
ベビーフードの瓶は開封後二日間は冷蔵庫で保管できますが、大きい瓶は190g入っていて全部食べれないので、アイスキューブの型に入れ冷凍保存もしています。
上の写真にはありませんが、トマト系のパスタは好きになったきたようで、一回50g以上食べれるようになってきました。
お出かけ用にお粥のパックやKlämmis(スムージー)も練習をたまにさせてます。
こちらは一食分120g入っています。
うちの子の場合、果物系のパックは90g入りで美味しそうに食べて完食も出来るので、これも口をつけて食べれるかと思ったら最初はなぜか嫌だったみたいです。
器に出してスプーンであげる練習を数回してみたあと、今はチュッチュッと食べれるようになりました。
その他に果物を練習するときは(下記写真)のようなフィーダーにバナナ、ラズベリーなどを入れてあげてみました。
ママパパが食事している時やパパがテレビ見ているときにぐずっていたら、これでチュパチュパ大人しくしてくれました。
飲むお粥『Välling(ヴェリング)』
スウェーデンには離乳食の食事以外に、飲むお粥なる“Välling(ヴェリング)”と言うオーツ麦や全粒粉(小麦)で出来た飲み物があります。
こちらは生後6ヶ月から開始できます。
うちの子はミルクも飲んでいたので、ミルクとこのヴェリングと置き換えて飲ませようかかなり悩みましたが、義母に「ヴェリングも飲んだりするの?」と毎回聞かれるので、200ml入りの液体パックの商品があるので、まずこれからお試ししてみることにしました。
こちらのパック入りの液体ヴェリングは少しオーツっぽい色味があり、舌触りも生クリームのような非常に滑らかで飲みやすそうでした。
私も試飲してみましたが、美味しかったです。うちの子も特に嫌がることなく飲んでくれました。
その後、たまには飲ませるくらいなら良いかなと思い袋のものを購入しました。粉ミルク同様にお湯で溶かして飲ませます。
しかしご覧と通り、パッケージは同じなんですが中身は全く違うものでした!
液体パックのものはトロトロだったのに対し、粉タイプはドロドロしていて粉も溶けにくく、味も全く異なるものでした。
粉タイプのヴェリングは離乳食で食べているオートミール粥と同じ味で、液体のものより甘みもなく溶かす水の量が多いオートミール粥そのものと言った感じです。
上記写真右が液体パックのもの、左が粉から作るヴェリングです。
液体パックの方は見た目が牛乳のように何も混じりっけもないほぼ白に見える液体ですが、粉タイプはオーツ麦の茶色い粒も見えてドロドロしています。
分量通りに作ってはいるんですが、水と混ざりにくいのでかなり粉のかたまりが残ります。さらにドロドロしているので飲む時間が結構かかりますね。我が家は週に1回か、数回飲ませてみています。
ネスレの夜寝る前用のヴェリングもお試ししてみました。こちらは独特な同じでした(お世辞にも美味しいとは言えないくらいでしたよ)。
≪後述≫
1歳頃から全粒粉のヴェリング(Fullkorn välling)を飲ませるようになりました。
こちらは振るだけで粉と水が混ざりやすく、ダマにならないのでうちの子も好んで飲んでいます。
歯が生えたら歯磨きを始めよう!
赤ちゃんの歯がない歯ぐきスマイルもとても可愛いものですが、うちの子は平均的な7ヶ月頃に歯が生えてきました。
最初は日本式にガーゼで歯を拭いてあげていましたが、検診の際に保健師さんから
「歯磨き粉つけて歯磨いてあげてね」
と言われたので、0歳から使える歯磨き粉と歯ブラシで歯磨きを開始しました。
最初の歯が生えたら、朝晩一日2回フッ素入り(Fluor) 歯磨き粉を赤ちゃんの小指の爪ほどの量をつけて歯を磨いてあげると良いそうです。
『うがいは???』
と思う方も多いかと思いますが、スウェーデンでは歯磨きの後は水でうがいはしないので、赤ちゃんもこちょこちょ磨いて終わりです。[参考記事:スウェーデンで受けたカルチャーショック&驚いた話*第2弾*]
いかがでしたか?
離乳食は楽しみの半分、調理に量の加減にと頭がパンクしそうでしたが、ベビーフードも上手く活用して何とかなるものですね。
トマト系を食べてる時にくしゃみされて口のものが服に飛び散る時もあれば、食べ物がいっぱいついた口周りに手を持ってかれ、その手で顔をグシャと触られたり…毎日楽しいです!!!!
最後までお読みくださりありがとうございます!良ければ他の記事も読んでみて下さい꒰*´∀`*꒱
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