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お金が戻ってくる!スウェーデンのリサイクル【Pant‼︎】

※2019年9月7日加筆・修正しました。

アルミ缶とペットボトルのパントマークって?

こんにちは、Usaです。

スウェーデンではジュースや炭酸飲料のアルミ缶、ペットボトルをリサイクルに出すとお金が戻ってきます。

今回は、このスウェーデンのリサイクル『パントシステム(Pantsystemet)』についてのご紹介です。

スウェーデンのリサイクル“Pantsystemet”

ペットボトルのラベルや缶に印字してあるマークは『Pantmärke(パントメルケ*パントマーク)』と言います。

このパントシステムは、パントマークが付いたアルミ缶、ペットボトルを回収機に入れると返金されるシステムです。または、その返金金額分を寄付することも出来ます。

アルミ缶や1リットルのペットボトルは1クローナ(約12円)、1.5リットルのものは2クローナ(約24円)返金されます。

例えば、1.5リットルのコカコーラを約17クローナ(約205円)で購入した場合、パントに出せば2クローナは戻ってきますので、実質およそ180円と言うことになるのでお得に感じますね!

スウェーデン語でアルミ缶は『Burka(ブルカ) 複数形:Burkar(ブルカール)』、ペットボトルは『Flaska(フラスカ) 複数形: Flaskor(フラスコール)』と言います。

缶・ペットボトルのリサイクル回収機(Pantautomat)は、だいたいのスーパーに設置されています。

一つずつ回収機に入れ、全部入れ終わったら、返金の場合は緑のボタン、寄付する場合は黄色のボタンを押します。

すると、返金額が印字されたレシート兼割引券が出てくるので、スーパーのお会計時に提示するとその金額分割り引いてくれます。

割引券は印字されてから3ヶ月間利用可能です。

写真は、筆者のとあるある日のパントレシートです。

出て来たレシートを見てみると、割引対象は消費税が12%の食料品のようですね。

パントシステムの歴史

スウェーデンのパントシステムは、1984年に開始されました。

当初はアルミ缶だけの回収だったそうですが、1994年にはペットボトルの回収も始まったそうです。日本でも500mlの小さいペットボトルが普及し始めた頃でしょうか。

さらに2015年には、スウェーデンの濃縮ジュース『Saft(サフト)*果実などの濃縮された液体を水で希釈して飲む飲み物』も、ペットボトルで販売されているものに関してパント対象となったそうです。

アルミ缶の回収は《AB Svenska Returpack》、ペットボトルは姉妹会社の《Returpack-PET》と言う会社が請け負っています。

リサイクル会社と言うこともあって、自社の二酸化炭素排出量削減にも取り組んでいるそうです。

他の国ではパントあるの?& 注意点!

パントシステムは、スウェーデン以外にノルウェー、フィンランドにもあるそうです。

記事中央にあるコカコーラの写真ですが、2リットルのコカコーラ等にはスウェーデンのパントマークだけでしたが、1リットルのペットボトルだけ、ノルウェーのパントマークもラベルにありました。

そして、下記写真のスウェーデン国内のマクドナルドで飲まれているオレンジジュース、トロピカーナですが、実はこちらのペットボトルはノルウェーのものです。(※スウェーデンのマックでは、りんごジュースやオレンジジュースはペットボトルで提供されます。)

ラベルにパントマークは付いていますが、こちらはノルウェーのパントマークのため回収機に入りませんのでご注意ください。

パントマークの下に、ノルウェー語で“Gjelder kun for Norge IKKE Sverige(ノルウェーで適応されます。スウェーデンでは適応されません)”と注意書きもあります。

家庭では、ビール缶、ジュースの缶、ペットボトルはある程度溜まってからパントに出しに行きます。

このパント代を、店先にいる物乞いにお金替わりに渡す年配の方もいらっしゃいますね。【参考記事:『お店の前に座っているルーマニア人って何をしているの?』】

以上、スウェーデンアルミ缶、ペットボトルのリサイクル『Pantsystemet』のご紹介でした。

いつもご愛読いただきありがとうございます!

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Photo by Pixabay

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